港・番屋・防波堤・宿。第一章の四つの場所
Harbor, fishermen's hut, breakwater, inn: the four places of chapter one
D15-1-P29-four-places-of-chapter-one・遊ぶ人向け・霧走町 流氷に眠る(遊ぶ人向け)

組合長が倒れていた防波堤。
その夜、船長が「10時までいた」と言った食堂。
第一章の聞き込みで、いちばん長くいることになる四つの場所を、絵で並べました。
背景は、16色・低解像度のドット絵です。
いまどこにいて、そこに何があるのか。
それを、文章を読む前に目で分かってもらうための絵です。
一枚目は、港と船小屋。
雪の岸壁に、黒い係船柱が並びます。
漁船が舫われ、奥には木造の倉庫と、湾の口の灯台。
船長の佐伯が、船小屋のそばで網を繕っている場所です。
▶「嵐の日は船をどうするんですか」
佐伯「湾の奥に入れる。それでも、もっていかれるときはもっていかれる」
佐伯「海が決めることだ。こっちが決めることじゃない」
二枚目は、食堂「番屋」。
吊り下げの灯りの下に、長いカウンターと丸椅子。
真ん中にストーブ。
窓の外は、雪の港です。
▶「店は何時から何時までやっていますか」
ハル「暗くなったら開けて、客がいなくなったら閉めるよ」
ハル「決まった時間なんて、この町じゃ意味がないもの」
決まった時間がない店。
それでも、客が何時に帰ったかを、女将は覚えています。
三枚目は、防波堤。
凍った堤がまっすぐ沖へ延び、その先に灯台が立っています。
左に消波ブロック、右に流氷の海。
足元には、船の綱を掛ける係船柱。
事件の現場です。
人はいません。
▶「景色を眺める」
「流氷が、ゆっくりと岸を削っている。音だけが、絶え間ない。」
四枚目は、宿「潮見荘」。
刑事が荷を下ろす宿の帳場です。
石油ストーブ、敷物、二階への階段。
▶「窓から港は見えますか」
源三「そこからだと、港がよく見えるだろう」
「曇った硝子の向こうに、係留された船と、その先の白い海。」
宿の窓から港が見え、港の先に防波堤がある。
四つの絵を並べると、町の狭さが分かります。
誰がどこから何を見られたのか。
それを考えるとき、この並びが頭の中の地図になります。
第一章で歩ける場所は、このほかに駐在所と岬の高台。
場所を移るたびに、絵が切り替わります。
『霧走町 流氷に眠る』の第一章はブラウザで無料。
四つの絵の中を、プロフィールのリンクから歩いてみてください。