選択肢は、どこにもない
There are no choices anywhere
D02-1-P03-no-choices・遊ぶ人向け・霧走町 流氷に眠る(遊ぶ人向け)

食堂「番屋」のカウンターで、女将に何を聞くか。
答えの候補は、画面のどこにも出ていません。
画面の下に、横長の入力欄が一つあるだけです。
「場所」と「人物」を選んで、聞きたいことを日本語で入力し、「送信」。
画像は、入力欄に「昨夜、佐伯さんは店に来ていましたか」と入力して、送る前の一枚です。
『霧走町 流氷に眠る』に選択肢はありません。
選択肢があると、並んだ文を見て「これを選べば先へ進む」と分かってしまいます。
聞き込みの面白さは、その手前にあると考えました。
相手の話を読んで、どこが引っかかったか。
次に誰の、何を確かめたいか。
それを自分で言葉にするところです。
だから、ぼんやりした聞き方には、ぼんやりした返事が返ります。
女将に、誰のことかも、いつのことかも言わずに尋ねると、こうです。
ハル「誰の、いつの話だい?」
ハル「毎晩いろんな人が来るからね。それじゃ分からないよ」
意地悪をしているのではありません。
毎晩、町の人が入れ替わり立ち替わり来る店の女将なら、そう返すはずです。
誰の、いつの話かを足して入力し直せば、ちゃんと答えてくれます。
女将は、仕事の手を止めずに話す人です。
ハル「途中じゃない時間なんて、店を閉めるまでないよ。聞くなら聞けばいい」
「拒まれているわけではなかった。招かれているわけでもない。」
町の人は、刑事のために時間を空けて待ってはいません。
暮らしの途中に入っていって、聞く。
その距離も、入力する言葉で決まります。
丁寧に聞いてもいいし、短く切り込んでもいい。
入力した言葉が、そのまま刑事の声になります。
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