札幌から一人で来た刑事
A detective who came alone from Sapporo
D02-2-P04-detective-from-sapporo・遊ぶ人向け・霧走町 流氷に眠る(遊ぶ人向け)

札幌の道警本部から、刑事が一人で来た。
港町の組合長の死を、確かめるために。
それが、『霧走町 流氷に眠る』の主人公です。
内地の生まれで、この町は初めて。
物語は、宿に着いたところから始まります。
「潮見荘の引き戸は、最後の一寸だけ重かった。肩で押すと、戸の下に噛んでいた氷が土間へ落ちた。帳場の男が新聞を畳み、こちらの靴を見た。」
源三「札幌の刑事さんかい。部屋は二階の奥だよ。……騒がしい冬になっちまったねえ」
宿の主人、源三です。
町の人にとって、刑事は「札幌の人間」。
署より上の、本部から来たよそ者です。
「差し出された古新聞に靴を載せた。窓の外は白かった。雪の積もった空き地に見えたものが海だと分かったのは、その白い面がゆっくり動いたからだった。」
流氷です。
刑事は札幌の冬には慣れていても、この海は初めて見ます。
刑事「この音は、夜も続きますか」
源三「風が動かせばな。最初は目が覚める。何日かおれば、鳴らん夜の方が気になる」
源三「話は逃げん。先に一口、飲みなさい」
なぜ一人なのか。
駐在の堂本に雑談を振ると、こう話してくれます。
堂本「署の刑事課は、よそで立った捜査本部に取られとります。それで本部へ頼んだ。……それで、あなたとわたしです」
町の人から見れば札幌の人。
北海道の人から見れば内地の人。
どこへ行っても、少しだけ外の人間です。
食堂の女将に編み物の話を何度か聞くと、女将は刑事の手を取って、こう言います。
ハル「……内地の人の手だねえ。こっちの手袋じゃ、指が余るよ」
この刑事には、名前も顔もありません。
立ち絵も出ません。
問いを入力するのはあなたで、その言葉がそのまま刑事の台詞になります。
丁寧に話す刑事でも、言葉少なな刑事でもいい。
どんな刑事になるかは、入力する人が決めます。
第一章は、ブラウザで無料で遊べます。
プロフィールのリンクから、潮見荘の引き戸を開けてみてください。