kaedeasset記事 · Notes霧走町 流氷に眠る

霧走町という町

The town of Kiribashiri

 D04-1-P07-kiribashiri-town・遊ぶ人向け・霧走町 流氷に眠る(遊ぶ人向け)

推理アドベンチャー自然言語処理遊ぶ人向け

この回の画面

オホーツク海に面した小さな漁師町で、漁協の組合長が死んだ。
その町、霧走町の話をします。

2月。
流氷が岸を埋めて、船は港に繋がれたままです。

源三「流氷が来るとね、町ごと止まったみたいになるんだよ」

宿の主人の源三は、この町の暮らしをそう言います。

源三「テレビは帳場に一台。新聞は船が着かんと来んよ」
源三「今は氷でな。三日は遅れとる」

バスは一日に三本。
医者は月に二度、隣町から来るだけ。

源三「バスかい。朝と昼と、夕方に一本ずつ。……それだけだよ」
源三「先生はおらんよ。月に二度、隣町から来るだけでね」

港で網を繕う船長の佐伯に町のことを聞くと、短い答えが返ります。

佐伯「船と海しかねえ町だ」
佐伯「出ていく者は、とうに出ていった」

佐伯「動いとるのは六隻。あとは繋いだままだ」
佐伯「持ち主が死んだ船は、そのまま朽ちる。この町はそういうところだ」

若い漁師の岬蓮は、この町で生まれ育ちました。

岬「はい。ここしか知らないです」
岬「同級生は八人いました。……残ってるのは俺だけです」

夜、食堂「番屋」に集まる顔ぶれも決まっています。

ハル「漁師さんが半分、あとは駐在さんと、宿の源三さん」
ハル「毎晩おんなじ顔よ。……この町だもの」

町にいるのは数人だけ。
誰もが互いの顔と暮らしを知っています。
だから、誰かが何かを隠すと、ほかの誰かも黙ることになる。

第一章で歩けるのは、六つの場所です。
宿「潮見荘」。
食堂「番屋」。
港と船小屋。
駐在所。
事件のあった防波堤。
そして、岬の高台。

「岬の高台。町の灯りと、白く固まった海が一望できる。」

背景はすべて、16 色のドット絵です。
いまどこにいて、そこに何があるかが、読んでいて分かるように。

町の人は、事件のことだけでなく、こうした暮らしの話にも答えてくれます。
聞き込みの合間に、少し寄り道してみてください。

『霧走町 流氷に眠る』の第一章はブラウザで無料。
プロフィールのリンクから、霧走町を歩けます。

#推理アドベンチャー #自然言語処理