崩れた証言
The testimony that fell apart
D07-2-P14-testimony-collapses・遊ぶ人向け・霧走町 流氷に眠る(遊ぶ人向け)

佐伯「……っ。誰が、そんなことを」
10時まで番屋にいた、と言い張っていた船長の声が、初めて詰まりました。
きのうの続きです。
佐伯は「10時まで番屋で飲んどった」と言った。
女将のハルは「8時前には帰った」と言った。
港に戻って、佐伯にこう入力しました。
▶「番屋を出た時刻が話と違います。女将は八時前だと言っている」
佐伯「……っ。誰が、そんなことを」
「佐伯の目が泳いだ。10時までという話は、もう立っていない。」
そして、緑の一行。
記録:佐伯の「10時まで番屋」は崩れた。動揺している
画像の一番上に、切れた一行が見えます。
佐伯「そこを言えんうちは、わしの話は変わらん」
その前に、何と食い違うのかを言わずに迫って、突き返されたときの返事です。
誰が、何時と言っているのか。
それを添えて入力し直したら、話が動きました。
聞き方でも、佐伯の様子は変わります。
材料を出さずに、下手に出て聞いたときはこうでした。
佐伯「……あんた、妙な刑事だな」
「佐伯は網を繕う手を止めなかったが、指の動きが少し遅くなった。」
佐伯「そうやって下手に出られると、調子が狂う。……なんの話だと言った」
最初に話を聞いたとき、地の文はこう書いていました。
「十時まで番屋にいた。それがこの男の答えだった。網の目のように整っているかどうかは、まだ分からない。」
その網の目が、一つほどけた。
けれど、ほどけたからといって、この男が犯人だということにはなりません。
なぜ時刻を偽ったのか。
8時前に店を出て、どこへ行ったのか。
嘘は、別の何かを隠すための嘘かもしれない。
そこから先は、ここには書きません。
崩れた後に佐伯が何を口にするかは、あなたの問いで確かめてください。
嘘を見抜くことは、終わりではありません。
その人を知る入口です。
『霧走町 流氷に眠る』の第一章はブラウザで無料。
プロフィールのリンクから、佐伯の続きを聞きに行けます。