霧走町の歩き方 — 遊び方の全部
How to walk Kiribashiri: everything about how to play
D08-2-P16-how-to-walk-kiribashiri・遊ぶ人向け・霧走町 流氷に眠る(遊ぶ人向け)

防波堤で、漁協の組合長が死んでいた。
署は事故と見ている。
その死を確かめに来た刑事として、町を歩き、人に話を聞き、手帳を読み返す。
この記事は、そのための遊び方を一つにまとめたものです。
始める前に一度。
詰まったときに、もう一度。
読み返す場所として置いておきます。
『霧走町 流氷に眠る』は、日本語入力で捜査する推理アドベンチャーです。
選択肢はありません。
全三章。ブラウザ版は第一章まで無料で、1時間ほどで第一章の終わりまで届きます。
全三章の製品版は、Steam で 2027年 発売予定です。
1. 始めるまで#
タイトルで「はじめる」を選ぶと、前口上が出ます。
事件の第一報と、自分が誰なのか。
前口上の画面にも「操作説明」があるので、先に読んでおいてもかまいません。
物語は、宿「潮見荘」に着いたところから始まります。
宿の主人と少し話したあと、最初の行き先は、主人が教えてくれます。
源三「そうそう。駐在の堂本さんが、刑事さんが着いたら顔を出してくれとさ。調書はまだ自分の手元だとかで」
「茶を飲み終えたら、荷を置いて駐在所へ顔を出すことにした。」
どこから回るかは自由です。
駐在所へ行ってもいいし、宿の主人にもう少し話を聞いてもいい。
2. 画面の見方#
画面は、上・真ん中・下の三つに分かれています。
上の帯には、左から「現場」「手帳」「図」。
右に「操作説明」「文字を消す」「メニュー」。
「文字を消す」を押すと、文章の欄が隠れて背景の絵だけになります。もう一度押せば戻ります。
真ん中の欄に、やりとりが積もっていきます。
淡い青の「▶」の行が、自分の入力した文。
白い行が、町の人の台詞と地の文。
灰色の「理解した行動」の行は、こちらの入力をどう受け取ったか。
緑の「記録」の行は、手帳に残ったこと。
長い語りは、ページに分かれて出ます。
操作説明の一番目には、こう書いてあります。
「長い語りは「次へ」で読み進める。押せる間は脈動する。最後のページまで来たら、そのまま次の質問を送れる。」
下には、いま話している相手(「対象」)と、「場所: ▼」「人物: ▼」。
その下に横長の入力欄があり、空のときは「思ったことを入力して Enter」と出ています。
右端が「送信」です。
(画像: 食堂「番屋」。刑事の質問と女将の返事、手帳に残った緑の「記録」が一画面に見える)
3. 場所と相手#
第一章で歩けるのは、六つの場所です。
「場所: ▼」で行き先を選ぶと移れます。
移ると、場所の名前が画面に大きく出て、いまどこにいるかが分かります。
人がいる場所に入ると、地の文がその人の様子を一行で教えてくれます。
宿「潮見荘」。
「源三が帳場の椅子で新聞を広げている。」
食堂「番屋」。
「女将のハルが、カウンターの内側に立っている。」
港と船小屋。
「佐伯が船小屋のそばで、手を動かしている。」
「岬が桟橋で網を干している。」
駐在所。
「堂本が机の向こうに座っている。」
防波堤と、岬の高台。
「人の姿はない。」
話しかける相手は「人物: ▼」で選びます。
同じ場所に二人いるときは、ここで選び分けます。
人のいない場所では、見回したり、調べたりします。
捜査が進むと、行ける場所が増えることがあります。
4. 日本語入力で聞く#
相手を選んだら、入力欄に聞きたいことを書いて、Enter か「送信」。
これが、このゲームの一手です。
聞く相手を、怪しい人に限る必要はありません。
宿の主人に、本人のことを聞いてもいい。
▶「あなた自身はどこにいましたか」
源三「わしかい。……帳場だよ。日が暮れてから朝まで、あの机の前だ」
源三「泊まり客が出入りするからね。宿を空けるわけにはいかんのさ」
源三「疑うなら、帳場の日誌を見るかい。時間ごとに書いとるよ」
「隠すでも威張るでもなく、帳面を指した。四十年ぶんの習慣だった。」
言い方は、自分で決めてかまいません。
丁寧でも、短くても、聞きたいことの中身が通れば、同じ証言に届きます。
ただし、何を聞いているのかがぼんやりしていると、相手も困ります。
駐在所で、何の記録かを言わずに頼むと、こうです。
▶「記録を見せてください」
堂本「記録と申しますと、何の記録で?」
堂本「うちにあるのは通報の綴りと、巡回の綴りくらいですが」
突き放されているのではありません。
相手は、何を聞かれているのかを確かめているだけです。
「誰の」「いつの」「何の」を足して、入力し直してください。
(画像: 番屋。入力欄に質問を入力して、送る前の一枚)
5. 聞き返されたら、「はい」か「違う」#
入力した言葉が、用意された話のどれかに近い。
けれど、そうだと決めきれない。
そういうときは、聞き返されます。
人に聞き返されることもあれば、地の文に聞き返されることもあります。
岬の高台で、こう入力したときです。
▶「風が強いですね」
「風のこと。……そのあたりだろうか。違うかもしれない。」
▶「はい」
「風は正面から来る。頬が痛み、目の縁が乾いていく。」
「……この土地の風は、音ではなく重さで来る。」
合っていれば「はい」。
違っていれば「違う」。
一言だけで答えて、続きは次の手で入力します。
もう一つ、操作説明に書いてあるコツがあります。
「〜ではない」「〜じゃない」のような打ち消しの言い方は、読み取りにくいので避けて、聞きたいことをそのまま言う。
通じなかったら、言い方を変える。
6. 別の人を当たるように言われたら#
聞いた相手が、それは自分の話ではない、と言うことがあります。
▶「佐伯さんと組合長の揉め事を知っていますか」
刑事「佐伯さんと組合長の間で、何か知っていることは」
岬「二人の揉め事ですか。……そこまでは、俺からは説明できません」
岬「番屋で何があったかなら、女将さんに聞いてください。俺が見たこととは、分けておきたいです」
これは、はぐらかしではありません。
次に誰のところへ行けばいいかの、手がかりです。
町の人は、自分が見たことと、人から聞いたことを分けて話します。
7. 現場を調べる#
人に聞くだけでなく、物や場所を調べるのも、日本語入力です。
港で、半分開いた小屋の扉が気になったら。
▶「船小屋の中を調べる」
「半分開いた扉から中を覗く。網と浮き玉、塗料の缶。人が寝起きした形跡は無い。」
「ただ、土間の隅の埃が一か所だけ拭ったように薄い。誰かが屈んで、何かを置いたか取ったか。」
調べたことが、いつも事件につながるとは限りません。
空振りもあります。
それも、刑事の一日です。
地の文に書かれている物は、たいてい調べられます。
読んでいて気になった物があれば、その名前を入れて、調べると入力してみてください。
(画像: 防波堤。係船柱を調べて、分かったことが緑の記録として手帳に残る)
8. 手帳#
上の帯の「手帳」を押すと、捜査で分かったことの一覧が開きます。
聞いた証言。
現場で調べて分かったこと。
起きた出来事。
自分が口にした推理。
何もしなくても、ここに入っていきます。
札は六つです。
「最新」「人物」「場所」「物・記録」「出来事」「提示した推理」。
一行を選ぶと、右に中身と出所が出ます。
どこで、誰から分かったのか。
人から聞いたことか、自分の目で見たことか。
まだ読んでいない行には「新着」の印が付きます。
「判明したものを探す」の欄に言葉を入れると、その言葉を含む行だけに絞れます。
行き詰まったら、駐在に相談するのも手です。
港の船長にだけ話を聞いて、駐在所に戻ったときは、こう返ってきました。
▶「手詰まりです。どうすればいいですか」
堂本「佐伯さんは、十時まで番屋だと言うとるそうですな」
堂本「……番屋で、佐伯さんの帰りを見た者はおらんのですかね」
答えを教えるのではなく、次にどこを当たるかの見当をくれる相棒です。
(画像: 手帳の「人物」。二人の証言が上下に並ぶ)
9. 食い違いをぶつける#
手帳を読み返していると、合わないところが見えてきます。
同じ夜の、同じ人の話なのに、時刻が違う。
ある人が当たり前のように話したことを、別の人は知らない。
見つけたら、それを相手にぶつけます。
これも日本語入力です。
誰が、何と言っているのか。
自分は何を見たのか。
材料を添えて入力すると、相手の構えが変わります。
材料を出さずに迫っても、話は動きません。
強い口調で迫れば、相手も身構えます。
下手に出れば、また違う顔が見えます。
どんな刑事として向き合うかは、入力する人しだいです。
(画像: 港。船長に向けて、食い違いを入力したところ)
10. 見立てを言う#
章の終わりには、集めたものから、見立てとその根拠を日本語入力で示します。
条件が揃ったところから、一つずつ詰めていく形です。
足りない見立てには、どこが足りないかが返ってきます。
第一章の終わりで何を言うことになるかは、ここには書きません。
手帳の中に、もう材料はそろっているはずです。
11. 図#
上の帯の「図」は、章を解き終えると開きます。
町・人・物・足取りのつながりを、図で振り返れます。
解いている最中には、図は見せません。
図があると、答えが先に見えてしまうからです。
解いている間は、手帳を読み返して考えてください。
12. 保存と、やり直し#
進み具合は、一手ごとに自動で保存されます。
タイトルの「つづきから」で、止めたところへ戻れます。
好きなところで残したいときは、上の帯の「メニュー」(Esc キーでも開きます)。
「セーブ」(6 か所)・「ロード」・「クイックセーブ」・「クイックロード」があります。
聞き込みの前にセーブしておけば、同じ場面へ何度でも戻れます。
丁寧に聞いたらどうなるか。
強く迫ったらどうなるか。
言い方を試してから、先へ進んでもかまいません。
13. 設定#
「メニュー」の「設定」で、次のものを変えられます。
文字サイズ。
行間。
文章の背景の濃さ。
場所を移るときの切り替え。
画面(ウィンドウか全画面か)。
背景の絵をよく見たいときは、文章の背景を薄くするか、上の帯の「文字を消す」を使ってください。
14. 声で聞き込む#
Windows の PC なら、声で遊ぶこともできます。
Windows に最初から入っている音声入力です。
入力欄をクリックして、Win キー+H。
画面にマイクの小窓が出ます。
話した言葉が文字になって入力欄に入るので、そのまま Enter で相手に尋ねられます。
使うには、マイクと、Windows の設定「プライバシーとセキュリティ > 音声認識」で「オンライン音声認識」をオンにしておくことが要ります。
話した声は、Microsoft のオンラインの音声認識で文字になります。
句読点は付かないことがありますが、それでも返事は返ってきます。
15. ブラウザ版について#
ブラウザ版は、PC の Chrome・Edge・Firefox・Safari の最新版で動きます。
横 1280 px 以上の画面をおすすめします。
入力欄では、いつもの日本語入力(IME)が使えます。
保存は、遊んでいるブラウザの中だけです。
別のブラウザや別の端末には引き継がれません。
入力した文章は、品質を上げるために記録しています。
個人の情報は書かないでください。
最後に — 覚えることは、これで全部#
覚えることは、これで全部です。
あとは、読んでいて引っかかったことを、そのまま聞いてみてください。
答えに詰まる人がいたら、そこが入口かもしれません。
第一章は、ブラウザで無料・インストールなしで遊べます。
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